2012年11月5日月曜日

物品税 (Excise duty)


物品税は工場等で生産または製造される製品にかけられる税金で、工場から製品が出庫されるタイミングで課せられる税金です。Excise DutyとかCENVAT(センバット)とも呼ばれています。日本でタバコ会社や麦酒メーカーに課せられているタバコ税や酒税をイメージすると理解しやすいと思います。たばこ税や酒税と同様に工場で製造され出荷された製品に消費税とは別に課税されています。ただしインドの場合、原材料購入時に支払った物品税と販売したときに回収する物品税とを相殺して納税することができます。相殺して納税するのは日本の消費税の納税をイメージすれば分かり易いと思います。消費税は仮払消費税、仮受消費税として処理して定期的に納税処理を行っています。インドの会計処理としては原材料購入時に支払った税金をCENVATクレジット勘定に転記して納税のタイミングで相殺します。
税率は製品の品目別に定義されており、当局より製品の種類を表すChapter ID、Chapter ID別の税率が決定されています。税率は毎年のようにインドの景気動向等国内事情に応じて変更されており、税率が有効になる1日前に、明日から税率が14.0%から16.0%に変更になりますと展開されているようです。業務をシステムでサポートしている場合は、即日税率変更の対応をする必要があります。日本の常識では信じられませんが本当の話です。

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